バッハの楽しさを再認識!

昨日は、わたしが代表を務めるアンサンブルの練習日でした。バッハの教会音楽(教会カンタータ)を、オーケストラとコーラスが一緒にやっている団体(あくまで演奏団体で、宗教団体ではありません)なんですが、昨日の練習は久しぶりに興奮しました。

来月20日に本番を控えて、本来の指揮者の都合がなかなか付かず、代わりの指導者を探していたのですが、あるきっかけでバッハ・コレギウム・ジャパンの鈴木雅明さんの直弟子である若手オルガニストのO氏が、昼間神戸で仕事があり、夕方からあくので見てあげよう、ということになったものです。

その指導がすばらしいものでした。バッハのカンタータは、ルターの宗教改革の結果、それまでラテン語で行われていた礼拝が、ドイツ語で(つまりドイツ人なら誰でも理解できる言葉で)行われるようになり、その日の説教の内容に合わせた歌詞で歌われたものでした。そのため、ドイツ語の発音・発声が非常に重要になります。昨日の練習は、先ずみんなに思い切り歌わせたあと、その発音を直すところから入り、そのあとだんだんに内容に踏み込んで行くのですが、その間歌い直す度に、言葉がちゃんと聞こえるようになった、すばらしい!とほめてみんなを乗せて行き、あっという間に見違えるような響きが出せるようになったのです。その指示や指摘も具体的で分かりやすく、わざとらしくない、たくみなユーモアを交えて、あっという間の3時間でした。その後、O氏を交えての飲み会で、ビールがことのほかうまかったのは、言うまでもありません。

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写真は、ライプチッヒのトーマス教会の中にある、バッハのお墓です。
出典:http://www.bach-cantatas.com/Tour/Leipzig-Photos-ST.htm
by shoeenoki | 2004-10-10 15:55 | 音楽