2006年 07月 18日 ( 1 )

昨日までの三連休、今日から四日間埋めればまとまった休みになるので、一度ベローナかザルツブルクの夏の音楽祭にでも行こうかな、などと数ヶ月前にチラッと思ったのですが、思っただけでした。
b0040245_2212567.jpgで、神戸にいたのですが、いて良かったです。先ず15日土曜日は、西宮の県立芸文センターの佐渡芸術監督プロデュースオペラ「蝶々夫人」。娘の勤務先ですが、ちゃんと受付初日に電話してチケット取りました。まず奥さんと娘婿の3人で、イグレクテアトルでランチ。桃を使ったスープ、瀬戸内の魚3種、うずらなどのコースをゆっくり楽しんだ後、雰囲気のいい大ホールで初めてのオペラ。1階真ん中のいい席です。「蝶々夫人」は、話があんまり面白くないので、プッチーニならボエームかトスカにしてくれよ、などと思ってたんですが、歌手陣のレベルが高く、まっとうな日本人たちが登場する(なに人かわからないことが多い)、落ち着いた演出で楽しめました。特にタイトルロールの浜田理恵さんとシャープレス役のデヴィッド・オーカーランドがすばらしく良かったです。バリトンのオーカーランドは、声も深いいい声だし、一挙手一投足に蝶々さんに対する憐憫の情が感じられる、すばらしい演技でした。この2人に比べると、ピンカートン役のアレッサンドロ・リベラトーレは、テノールらしいいい声なんですが、一人だけ声が遠く聞こえる感じで、1幕大詰めの蝶々さんとの二重唱もオケに埋もれてしまって、二人のバランスがくずれていました。
というような欠点はありましたが、ドラマティックな演出につい泣いてしまいました。このオペラは、この秋のメトロポリタンオペラのオープニングを、新演出で飾ることになっていて、秋に行くときには見られそうです。この日見て、METで見るのも楽しみになりました。

16、17日は、神戸バッハの集中練習でした。指揮者の大塚直哉さんが、日曜午後と月曜夜に空いていたので、その2コマを合同練習にし、月曜午後には、大塚さんの推薦で来ていただいたコンサートミストレス、大西律子さんの指導で弦楽器だけの分奏練習でした。
6月が忙しくて来られなかった大塚さん、抜けた分を埋め合わせようとするかのような、非常に密度の高い練習で、息つく暇もなく夢中になっての歌ったり弾いたりでした。本番までまだ2ヶ月ほどあるのですが、従来の感覚では、本番1週間前ぐらいの乗りでした。カンタータというのは、合唱曲とソロの曲が組み合わさってできています。以前だと、本番直前までコーラスの練習ばかりで、ぎりぎりになって半分やっつけみたいにソロ合わせをしていました。それでも、ソロを歌うのはプロ活動をしているような人が多いので、なんとかなってたのですが、今回は2ヶ月前の段階で、ソリストたちもほぼ譜読みを済ませて練習にのぞんでいます。来月には合宿も予定しているし、そうとう完成度の高い本番が期待できるのではないかと思っています。
そして、合同練習だけでなく、弦楽器だけの練習がまた楽しかったんです。大西さんは、モダンよりむしろバロックバイオリン奏者として活躍されていますが、今回わざわざバロックバイオリンも持って来て、出席者ひとりひとりに楽器をさわらせて、モダンとの違いを実感させてくれました。歌詞に合わせた弓使いや、古典調律でのアンサンブルのコツなど、やさしく噛んで含めるように教えてくれます。みんなの感じ方がバラバラで、全くあわなかった和音が、なんということでしょう!beforeとafterで全くちがう澄んだ響きになったのです。ほんとに9月の本番が楽しみです。
by shoeenoki | 2006-07-18 22:19 | 音楽